これは便利!ブルートゥース・レシーバー
ついに外部入力機器を更新
長らくメモリ-・ウォークマンをS5に接続していましたが、このほどついに機器を更新しました。導入したのはブルートゥース・レシーバー。どんなものかというと、スマホやタブレットなど、ブルートゥース通信機能をもった機器と無線接続し、コンポ等で音楽が聴けるようにするものです。
たった2千円でこんなに使い勝手が良くなるとは・・・
買ったのはamazonで2千円程度のレシーバー。大きさはマッチ箱(最近はまず見ないですね)の半分以下。バッテリー内蔵で、USBで充電します。本体にステレオミニプラグのアウトプットがあり、そこからケーブル(ステレオミニプラグオス-赤白ピンプラグオス)でコンポにつなぎます。スマホとのペアリングは至って簡単で、まず本体のスイッチを4秒以上長押し。一方、スマホのブルートゥース設定画面で、接続先が表示されるのを待ちます。表示されたら、それをタップしペアリング完了。これで使えるようになります。
ちなみに私が買ったものの説明書がなんとも秀逸で、多言語対応。・・・いや、ホントにすごいです。何といっても、説明は絵だけで全く文字が無いのです。それでいて、全く戸惑うことなく、使えるようになりました。
さて、それで何が変わったか
それまで使っていたメモリ-・ウォークマンとどう違うか。いくつか列挙します。
1)何よりも無線であること。ケーブルレスでコンポの周囲もすっきり。
2)音源機器を手元で操作できる便利さ。ケーブルがあると物理的な距離に制約が生じます。
3)いちいちウォークマン用に転送しなくてよくなった。CDのリッピングや配信による音源を携帯音楽プレーヤーに移す作業が、一つ(自分の場合はスマホ)の機材に集約され、とても楽になりました。
ちなみに音質はというと、この手の商品レビューでは、まずまずとか、イマイチなど書かれることも多いようですが、端的にいって私が感じるのは「充分」。まあ、こだわればきりはないのでしょうが。しかし何より、S5本体の音の良さが有るかぎり、十分満足できるものだと思っています!
オークションのヒント~その4・欲しいものが手に入らない!という時は
つい、入札に戸惑ってしまうあなたへ
SELFIE S5がどうしても欲しい。でも、なかなかお目当てもののが見つからない。しかし、いつまでも待ち続けられないし、待ったところで本当に望み通りの個体に出会えるのか…。今日は、そんな方へのアドバイスです。
ためらう理由は
経験的にも、入札時にあれこれためらってしまうのは、稼働品を求める場合。「本当にこれは使えるのか」「いい音で聴けるのか」「それに見合うだけの価格なのか」。いろいろと気になることでしょう。これも経験に基づき、ずばり言いますと、「買ってみないとわからない」。それは、この手のオーディオ機器の宿命ともいえます。簡単に言えば、この世代の製品は、ほぼ確実にジャンク品です。完璧を求めようというのが、そもそもの間違い、とさえいえるでしょう。
解決策は、「複数回買うこと」
まあ、身もフタもない解決策ですが、結局私の結論はこれです。一回のオークションで、満足するものにあたる確率は低いです。お金はかかりますが、何度か繰り返すうちに、「欲しい個体」ができあがります。そう、ある意味、これができるのが「ミニミニコンポ」の良さです。そしてそれは、低価格帯商品(=一体型コンポ)ではないS5だからこそ可能なことなのです。
バラで買うか、一体で買うか
実際、オークションでは、様々な形でS5が売られています。大別して、構成機材をバラバラにし、1つづつ売るケース。それと、スピーカーを含めてワンセットで売るケース。ちなみに、それ以外には、「スピーカー以外のシステム全て」や、変わったところでは「CDプレーヤー以外の全て」などのケースがなどがあります。
初めてS5のオークションに手を出そうという方には、まずはスピーカーを含め、ワンセットになったものをお勧めします。そうすることによって、機材の特性を知ることができますし、今後、何を改善すればよいのかがわかるからです。ちなみに私が最初にオークションで購入したS5は、アンプが盛大にハム音を出す、というところが最大の問題。一方、スピーカーは実に状態が良く、その後複数のS5をオークションで入手しましたが、今もメインのスピーカーとして使い続けています。
バラで入手しにくいものに注意
最初、ワンセットで購入した後、必要に応じて調子の良い機材を整える。それが私のお勧めです。ただ、その場合、バラの機材にするか、再度セットものを入手するのが良いかは、ケースバイケースだと思います。というのは、案外、バラで買うよりも、もう一度ワンセットで購入した方が、出費を抑えられること(要はあまりバラでもセットでもそれほど価格が変わらないということ)があるからです。
さて、それでバラで入手する場合の注意点を一つ。比較的、オークションに出されやすいものと、そうでないものがあります。多いのは、やはりスピーカー(S-P700V)とアンプ(A-P700)でしょうか。一方、出品が少ないもののうち、特にレアなのがスピーカーベース、すなわちスピーカーの台です。
スピーカーベースのためにワンセット買うのもアリ?
ここ半年以上、毎日オークションサイトをチェックしていますが、きまって売れ残るのが、スピーカーベース「だけ」無いセット。これさえあれば、売れるのに…と思うことがしばしばです。しかし、先ほど述べたように、単体でそれが売られることは、めったにありません。ならばどうするか。やや大胆な提案になりますが、「そのためだけにワンセットを買う」というのはどうでしょう。もう、明らかに動作しないのがはっきりしている、しかし、それにはスピーカーベースが含まれている。そういう品物を狙うのも、一つの策と思います。
あらためて「スピーカーベース」の価値を考える
どうも話の中心が、このスピーカーベースに移ってきましたが、せっかくなのでそのまま続けます。スピーカーベース、そもそもいるのか? 私の結論ははっきりしています。いる。絶対に必要です! なぜなら、それなくしてはS5の最大の魅力である「美しさ」が完成しないからです!
以上、やや散漫になりましたが、オークションのヒント、その4でした。なお、個別の機材の特徴(不具合の例)について、こちらの記事に書いていますので、ぜひご覧下さい。
小さい音とスリープとリモコンの話
小さくてもいい音。それがSELFIE S5
オークションサイトで、十数年ぶりに手に入れたS5。その変わらぬ音の良さはこれまで何度か記事にしましたが、今日紹介するのは、音量を絞った時のこと。これがまた実に良いのです。絞るというのはどれくらいかというと、例えば、いよいよ寝ようかという時に聴く、なるべく小さく、でもはっきりと何の曲かわかるような音量。アンプのおかげか、スピーカーのおかげか、あるいはその両方なのか、ともかくはこういう聴き方の時にまた、S5の音の良さを実感しています。
やはり便利なスリープ機能
いわゆるミニコンポを使わなくなってから十数年。その間の自分のオーディオ環境では、自動的に電源が落ちるというスリープ機能は無くなっていました。それがS5で復活。まあ、その機能がある人からすれば、だから何だということになるのでしょうが、その便利さを感じる今日この頃です。ちなみにS5のスリープ設定は90分・60分・30分の3つ。自分の場合は、携帯音楽プレーヤーのリピート機能をオフにし、アルバムの最後で音楽が終わり、その後にS5の電源が切れるようにしています。なので時間設定は、60分が多いです。
そのためにリモコン、そしてチューナー
さて、そこで重要というか、必要不可欠となるのがリモコン。このスリープ機能、S5はリモコンが無ければ設定できません。オークションでは、わりとこのリモコンが付いていないものがあります。私も最初は必要を感じず、リモコン無しのセットを購入したのですが、その後、リモコンを購入しました。これからオークション等でS5を購入し、音楽を聴こうと思っている方には、是非リモコンも入手することをお勧めします。
ちなみにというか、念のためにいいますと、S5のリモコン受光部(および処理部)はアンプ(A-P700)ではなく、チューナー(F-P700)にあります。チューナー無しでは、当然スリープ機能その他は働きませんのでご注意を。
昔のミニコンポを手に入れて変わったこと
思いがけない変化
昔のミニコンポ(ミニミニコンポ)を手に入れて約半年。初めはただ目の保養として、つまりは置物のつもりで買ったのが、今ではすっかり日常で使う道具の一つに。もちろん、用途は音楽を聴くこと。そしてそれは、気づけば私の生活に大きな変化をもたらしていました。
「生活空間」に音楽が戻ってきた
長い間、そうですね、ざっと十数年でしょうか。音楽を聴くのは、ヘッドホンやイヤホンでというのが、当たり前になっていました。理由はいろいろありますが、やはり結婚し、さらに家族が増えたりすると、自ずとパーソナルに音楽を聴くことは少なくなります。しかしそれは自分にとって我慢を強いられるものではなく、特に不満に思うものではありませんでした。
それが、このSELFIE S5を手に入れてから、まずは動作が気になって、あれこれ時間をかけていじることになります。そこから自然と、コンポを通じて音楽を聴く時間が増えます。やがて、コンポも安定して聴ける状態になると、自室にいる時は、必ずといっていいほど、それを通じて音楽を聴くことになりました。そして、それまで自室で一番多かった聴き方、すなわちパソコンで再生しヘッドホンで聴く、というスタイルはほぼ無くなりました。
ではなぜ、今までの聴き方を止めたのか。S5への愛着か。それは違います。やはり音です。聞こえてくる音が、単純に「パソコン-ヘッドホン」よりS5の方が心地よかったからです。不思議なものです。私の場合、それなりにヘッドホンにもこだわりがあって、それはそれで、非常に良い音がします。しかしそれは「耳元での音の良さ」。コンポは、他の生活音もする中で、部屋に響いている音。音の良さというものは、単純に比較できませんが、「心地よさ」でいうと、断然、コンポを通じたものの方が良いように感じられます。
それまで長い間「耳元」で聴いていた音楽が、「生活空間」に広がったこと。いや、かつて自分はそういう環境で音楽を聴いていた。となると、それは生活空間に音楽が「戻ってきた」ということ。これがS5と付き合いだして表れた、最も大きな変化といえるでしょう。
再び、ラジオを聴くことにも
変化は他にもあります。それはラジオを聴くこと。アンテナや受信状況の理由から、今はFMが中心ですが、これも十数年ぶりに、よくラジオを聴くようになっています。理由としては、上記と重なりますが、いろいろとソースを変えながら機材をチェックしていると、自ずとラジオを聴く時間も増え、そこから。ラジオの方は他のソースに比べ毎日というほどではありませんが(思えば10代・20代は文字通り毎日よく聴いていました)、以前より確実に高い頻度で聴いています。
古いコンポの入手は、あなたの生活を変える(!?)
はたして、このような自分の体験は、どれだけ他の人にも当てはまるのか、それはわかりません。ただ一ついえるのは、ジャンク品同様だったS5の購入が、自分の生活に確かな変化をもたらしたということ。そしてもう一ついえるのは、そういう変化が起きることは、購入する以前には全く思いつかなかったということ。
もしも私と同じように、かつてのミニコンポ(ミニミニコンポ)を再び手に入れようと思っている人、あるいは手に入れようかどうか迷っている人がいるのなら、あらためて伝えたいです。「今こそ、買い時です!」
オークションのヒント~その3・機材の不具合
おかげさまで、いろいろと不具合も経験しました
気づけば、複数のSELFIE S5をオークションで手に入れた私。言明はしませんが、実は2台以上すでにオークションで購入の経験をしています。そこで、少しでも参考になればと思い、これまで自分が経験した不具合を、機材別に挙げてみたいと思います。
アンプ(A-P700)の不具合例
まずは、何といっても心臓部のアンプ。不具合、いろいろあります。列挙しましょう。1台で複数の症状を持つものもありますが、個別に挙げておきます。
1)ハム音がする。
2)リレーがバチバチ音を立てる。
3)左側から音が出ない。ただしCD DIRECTにする時は正常。という以上に、非常に良い音がする。
4)リモコンでボリュームダイヤルが動かない。
などです。ちなみに、どれも全く自分では手が出ません。諦めて使うか、あるいは手放しています。
イコライザー(GR-P700)の不具合例
他の機材と同様に、複数所有していますが、どれも全くといってよいほど、不具合がありません。スペアナが半分だけ動かない、というのを経験しましたが、それは上記のアンプのせい(左側から音が出ない)でした。入手した全ての機材について、プリセットやジョグダイヤルの操作等で、明らかに音質の変化を確認できました。
チューナー(F-P700)の不具合例
これもイコライザー同様、全く不具合を経験していません。よくオークションの説明で「ラジオ聴けず」というのがありますが、おそらくはどれもアンテナ線を付けていないからでしょう。ちなみにS5の場合、AM・FMともにアンテナ線が必要です。それと、付属品にAMループアンテナがありますが、これでなくてもラジオは聴けます。私の場合、スピーカーケーブルをアンテナ代わり(背面のアンテナ接続部に付けます)にしても聴けました。
そうそう、このチューナー(F-P700)には、ラジオ機能以外にも重要な役割があります。その一つが、リモコンの受光部。リモコンの信号処理もここでしているようです(チューナーからCDプレーヤーにフラットケーブルが伸びているのはそのためだと思われます)。もう一つがタイマー機能。これらについても、不具合は経験無し。故障する確率が、かなり低い部類に入ると思います。
CDプレーヤー(PD-P700)の不具合例
これについては、こちらの記事をぜひご覧下さい。私が経験したのは、すべてピックアップレンズの脱落または不安定からくる、読み込み不良。2台や3台・・・実は、それよりも多くの数を経験しています。面白いほどに、全てがその不具合を持っていました。そしていずれも、いちおう音が出るところまでは自力で直せました。
ここで、もし「売る側」の方がこの記事を見ていたら、ぜひ伝えたいことがあります。それは、たとえ今、手元にある機材(CDプレーヤー)が動いていたとしても、通常の送り方では、極めて高い確率で「壊れます」。私の場合、ことごとく(輸送中に)壊れています。なので、手渡しや返品・返金OKでない場合は、あまり大々的に「動作します」とは商品説明に書かない方がよろしいかと思います・・・。
カセットデッキ(CT-P700WR)の不具合
これも完動品は、全くありませんでした。これも列挙しましょうか。
1)録音できない。
2)再生できない。
3)オートリバースがきかない。
いや、挙げるまでもなかったですね。実際のところ、私もそれで困ったということは、正直言うとないです。まず使いませんから。ちなみに私も半年近くオークションサイトでS5関連のものを毎日チェックしていますが、このカセットデッキの完動品というのは、全く見ていません。
と、いろいろネガティブなことを書きましたが、再生可能なデッキは、結構いい音がしたように思います。思い出のカセットテープがある人には、かなり感動できると思います。
スピーカー(S-P700V)の不具合
当たり前ですが、スピーカー、とても大事です。とてもいい音を出します。が、やはり経年によるものでしょう、不具合もあります。複数購入したうち、1つの機材で片側のスピーカーのツイーター(パネルを外した時に見える、上側の丸いもの)が、完全に沈黙。まったく鳴っていませんでした。この手の修理は、いろいろとネット上にも情報があり、自分でも直せるかな・・・という気がしましたが、結局修理しないまま手放しました。
リモコン(CU-APO15)の不具合
たまたまかもしれませんが、これについても複数入手し、不具合はゼロ。もっとも全ての機能を使っているわけではないので、断言はできません。ただし機構上の違いから、他の機材と比べると圧倒的に故障する確率は低いと思われます。
以上、私の経験に基づく不具合特集でした。しかし、もとが20年以上前の機材です。壊れていて当然という気持ちで付き合うのが大事かなと、個人的には思っています。
CDプレーヤー(PD-P700)が動いた!
とにかく、動かすことには成功しました
観賞用で買った私のSELFIE S5。ジャンク品と最初からわかって買ったものの、せっかくなら動かないかな、動いてほしいな、とはどうしても思ってしまうもの。それで最初のうちは、うまく動作しないアンプやCDプレーヤーの中を開けてみたりしたものの、やはり素人には全く手が出せず。…と思っていたところ、CDプレーヤーが、ひょんなことから動くことになりました! 「動く」というのは、CDを読み込み、いちおう曲を再生し、音が出たということです。ほんとは「直った」「聴けるようになった」と書きたいところなのですが、そこは素人のやること、音飛びがあったり、異音がしたり。ということで、誇張にならない程度にということで、「動く」と表現することにします。
きっかけはカラカラという音
さて、私のCDプレーヤー(PD-P700)は、入手した時点でどうだったかというと、
1)電源は入る 2)トレイは開閉する 3)ディスプレイは表示される というものでした。これらはもともと正常というか、いちおう動いていました。
一方、問題点として、
1)CDを読み込まない 従って、2)CDを再生しない でした。
この不具合をもう少しいうと、トレイを閉じた後、CDが全く回っていませんでした(外板をはずして確認)。そのかわり、「クッ、クッ」と、きまって2回、小さな音がしていました。しかし、わかったのはそこまで。対処の方法がわからず、修理できないものと諦めていました。
さて、そうして数ヶ月たったあと。新たにPD-P700を購入。もちろんジャンク品です。しかし、期待を込めて買ったものの動かず。が、ここであることに気づいたのです。ある音に。本体を手に持って動かすとカラカラ音が。ふと気になって中身を確認すると、その部品の正体が判明。なんとそれは…ピックアップレンズだったのです! そして、それを本来の場所に固定(これが大事。置く、のではなく固定)すると、何ということでしょう、CDを読み込み、動き出したのです!
CDを入れると、クッ、クッとかすかに音がするけれど、正しく読み込まない…。私と同じような症状の人はいませんか? その場合は、ピックアップレンズの不調が原因と思われます。そして、おそらく以下に示す方法で改善する可能性が高いです。以下に手順を示します。
※故障の原因は様々で、改善を保障するものではありません。修繕に伴う破損や不具合には責任を持てません。あくまで自己責任でお願いします。
大前提-ピックアップ部の動作と「レンズ」の有無
これから手順を示しますが、大前提は、電源、トレイ、表示に問題ないこと。そして、上では「クッ、クッ」という音で表現しましたが、ピックアップ部自体が動作すること。よりたしかな確認方法は、外板(黒い鉄製カバー)を外し、CDトレイに何も入れない状態で、一度、ボタン操作で開閉してみて下さい。その時、スタビライザー(CDを上から押さえつける黒い円盤)ごしに、赤い光が、わずかにでも動いて見えれば、それはピックアップ部が動いていることを示します。
そして、もう一つ、肝心なものがあるかどうか。すなわち、ピックアップレンズそのものです。これは、トレイを開けた状態で、横からのぞいたら確認できると思います。写真を参考にして下さい。
そこにレンズが無ければ…。もちろん、対処不能。私が複数所有するPD-P700のうち、1台は最初からありませんでした(!)。しかし希望はあります。つまり、レンズを入手すること。おそらく現在では、同じジャンク品から手に入れるしかないでしょう(ただし私の経験では、そのようなものでも「動く」ようにはなります)。
で、ピックアップ部が動き、レンズもある、しかし読み込まないというのは、おそらくそのレンズが外れているものと思われます。これを固定するというのが、作業の中心です。
用意するもの
1)プラスドライバー…外板を外す。
2)ピンセット…ピックアップレンズを取り付ける/外す。
3)接着剤…ピックアップレンズを固定する。
4)つまようじ…接着剤をピックアップレンズにつける。
以上です。はい、これだけです。ハンダごてとか使いません。ここがポイントです。だから素人でも対処できたということです。ちなみに接着剤はスティックのり(専門家やオーディオマニアからは怒られそうですが)を使いました。
いよいよ作業に入ります
1)外板を外す…これは説明不要でしょう。
2)スタビライザーを外す…ピックアップレンズのつけ外しをしやすいように、スタビライザーを外します。
右側(A)の部分から慎重に軸を外します。器具を使わず、手だけで十分に外せます。 次に、左側(B)の軸を外します。この順番がわりと重要で、外す時も、取り付ける時も、「右側」(本体正面に近い側)を先、左側を後にするとうまくいきやすいです。なお、スタビライザーは、磁石で下側とくっついてます。ここもほんの少しの力で外せます。
この写真には、ピックアップレンズは写っていません。
ピックアップレンズはこれです。
向きは上下があります。うまくハマる形があるので、すぐにわかるはずです。次に、このレンズに接着剤を付けます。もちろん、レンズの中心部分には、絶対に付けてはいけません。レンズの外周部で、ピックアップ部の受け側と接しそうな部分に、つまようじを使って接着剤を塗ります。余った部分は、別のつまようじ(何も塗布されていないもの)を使い、可能な限り取り除きます。あとは、それをピックアップ部の受け側につけるだけ。ただし、受け側は上下する機構なので、レンズは優しく置き、上から気持ち押さえるだけ。間違っても上から力を込めてはいけません。ピンセット等で、すこしツンツンし、動かないようであれば、ひとまず固定されたと判断してよいでしょう。
外板を付け直す前に、ここで電源コードを接続。CDを実際に入れてみます。
読めました! さて、この方法で試された方は、どうだったでしょうか。ここでうまくいかないのなら…。すみません。残念ながら、これ以上のアドバイスはできません。
これで3台が動くようになりました
このような対処方法、どれくらい通用するものかはわかりませんが、私としてはそれなりに有効な場合が多いのではないかと思っています。というのも、実はこの方法で、所有するPD-P700のうち、最初からピックアップレンズが無いものを除けば、3台が動くようになったのです! これは、かなりの高確率だと思います。
どのくらい「使えているか」というと…
さて、それで一番の問題は、それで実際、どれくらい聴けているのか。良い点、悪い点を含め、列挙します。先に問題点を挙げましょう。
[問題点]
1)音飛びが、時々発生します。…これは残念ながら、やはり正直に告白しなければなりません。ネットの情報をもとにいろいろ試しましたが、根治せず。ただ、使っているうちに、心なしか音飛びの頻度も低くなっていくような気が…。あくまで気がする、という程度ですが。
2)ディスクによって、シャリシャリと、どこかが擦れているような音がします。これは、復活させた3台のうちの1台特有の症状。ディスク自体の微妙な厚さの違いか、表面(レーベル)の加工の違いか…。
[良い点]
1)ディスクが読み込まれ、音が出ているという、そのこと自体の喜び、あるいは満足。まあ、どう考えても自己満足ですな。
2)音飛びさえしなければ、さすがに再生される音そのものは良い。カセットと違い、CDなんだから当たり前ではないかといわれそうですが、やはり音の良さは間違いないと思います。外部接続やチューナーと比して、全く遜色はありません。もしかしてそれ以上かも。ただ、これは、私の機材がたまたまそうであっただけで、CDプレーヤーの出力部分に不具合がある場合もあるでしょう。そうしてみると、私の場合は、たまたま3台とも程度が良かった、ということになるでしょうか。
ちなみに、製造記号は
2台がKB-で始まるもの、もう1台がKD-。音飛びが多いのはKD-。ディスクによってシャリシャリ音がするのが、2台のKB-のうちの1つ。もう1台のKB機が、最も不都合が少ない印象です。
ちなみに製造記号(番号)は、コンディションの判断にはあまり参考にならないと思っています。というのも、手持ちの機材についていえば、実はそれぞれ修理歴があります(本体にそれを示すシールが貼られています)。なので、単純に古い・新しいは言えないなと。このことはオークションで品定めする際にも参考になるかと思います。
※追記です
ピックアップレンズは作業前に一度、洗浄しよく乾かすことをお勧めします。上記のうちの1台の音飛びが激しかったので、ピックアップレンズを付け直そうとしたら、今度は全く動かず。それを一度、台所用洗剤で洗い、乾かしたあとに取り付けたら、無事に読みこみました。さらには音飛びもどうやら解消した模様。原因はやはり適当な接着剤(スティックのり)の塗布のようです。接着剤は最小限にするのがよいようです。
2台のS5を並べて使う日々
結局、一つにできない、選べない
SELFIE S5を2台所有することになった私。その違いは前回書いたとおりです。要は、外見に違いがあるものの、音の優劣は付けられず、というもの。しかし、実はもう一つ重要な違いがあって、それは…。
電源投入後、バチバチと鳴り続けるリレー、そして10分以上続くハム音。その後もわりと目立つ、スピーカーからの雑音。1台目にあったこれらの欠点が、2台目には無いのです。はっきり言って、非常に静かです。1台目の印象が強かったからか、なおさら「20年以上経っているはずなのに、こんなに静かで雑音が無いのか」と驚くほどです。
完全にリプレイスできない理由、それは色
ならば、1台目を捨てて2台目を使えばいいじゃないか、という意見が出そうですが、それができないのです。理由は色。機材の色が、どうしても1台目の方がいい。ヒナ鳥の刷り込みと一緒で、それが1台目だったから、ではないと思っています。明らかに黒みが強い1台目の方が、自分の「private SELFIE S5」のイメージに近いのです。
2台を共存させるための工夫
そこで私がとった策は、2台のS5を共存させること。役割は以下の通りです。
・実際に駆動させるシステム(コンポ本体)…2台目(アンプがほぼ正常に機能)
・外観(コンポ本体とスピーカー)…1台目(本体色がお気に入り)
・実際に鳴らすスピーカー…1台目(正常に機能)
と、こんな感じです。
で、どうやって使うかというと、普段は単純に2台目の電源のみを入れています。まあ、これは当たり前。しかしそれだけでは物足りません。1台目(外観を担当する)が真っ暗では、生きている感じがしません。なので、その感じを出すために、
・ソースを全て二股に分け、同じ音源が2台のS5に入力されるようにする。
というふうにしてみました。そのために購入したのは、「GHOST RCAケーブル 分岐Y型 1オス-2メス 2個 GRY2F」(amazonによる表記)。入力セレクターなどではなく、単純に赤白のコードを二股に分けているだけです。これにより、何が出来るかというと、実際にはスピーカーに接続していない機材(1台目)のスペアナが、外見上は同じように動くということです! これで、「聴いても」「見ても」満足。ま、どう考えても自己満足ですな。
ちなみに、前回紹介したスピーカーセレクター(実際の使い方はアンプセレクター)も、そのまま活かしています。その理由は、まだまだ2台の違いが解明不足で、時折行う実験というか、両者の比較のために、これがあると大変便利だから。そしてもう一つの理由は、1台目を生かし続けるため。時々は電源を入れ、具合を確かめるためにも、セレクターは重宝しています。
ということで、当面の間は2台のS5の共存が続きそうです。